ひっざにや

日本のスカイリム地方に住むエンジニアのブログ

AWS認定ソリューションアーキテクト - アソシエイト合格しました

TL;DR

  • 参考書は黒本が強い
  • AWSそのものは少し触れば大丈夫
  • 模試の復習が大事

ソリューションアーキテクト - アソシエイト合格しました

先月に1つ下の難易度の資格であるクラウドラクティクショナーに合格して、そのままの勢いで次の資格も行こうということで受験。
結果としては無事合格しました。

試験結果

結果は909/1000。受けている間はそこまで手応えがなかったけど、意外と点が取れてた。
クラウドラクティクショナーは900/1000だったので点が増えてる。なぜだ。

合格するにあたって、クラウドラクティクショナーからどういう・どういった観点で勉強したのか、受験時の雑感を掘り下げていきます。

動機

会社でAWSをはじめとしたクラウドベンダー系の取得が奨励されていて、受験料負担 + 合格時のインセンティブがあったため。
あと、Webエンジニアとしてプログラミングはできるけどインフラやネットワークの知識がさっぱりだったので、クラウドの最大手であるAWSのサービスを通じてその辺の知識を身に着けていきたかったため。
AWSはサービスが無数にある上にサービス1つをとっても設定できることが非常に多く、網羅的な知識をまず押さえていく必要があったので、資格取得を勉強のモチベーションにしようと考えた。  

勉強開始前の筆者のスペック

  • AWSは業務で開発環境用にEC2インスタンスをネットの人の記事読んで何個か建てたくらい
  • あとはRDSを1回最低スペックで構築した程度
  • Azure・GCPの知識はほぼ皆無
  • そもそもサーバも満足に建てたことがなく、インフラの知識もかなり怪しい

クラウドラクティクショナー受験

  • 期間
    • 3週間ほど
  • 毎日の勉強時間
    • 平日1時間、土日のどちらかで2時間程度
  • 使った教材

徹底攻略 AWS認定 ソリューションアーキテクト ? アソシエイト教科書

徹底攻略 AWS認定 ソリューションアーキテクト ? アソシエイト教科書

2019年6月時点の大定番参考書。クラウドラクティクショナーは95%これ読んでただけで受かりました。
まずはAWSの全体像を掴むためにも1章を読み切ることが大事です。(1章でサービスを一通り説明してくれます)
2章以降は1章で出てきた各種サービスの詳細を補間してくれます。
章末の問題はクラウドラクティクショナーの試験問題よりは若干簡単ですが、知識の定着には使えます。
試験までに2周読みました。

クラウドラクティクショナーのサンプル問題(英語)
https://d1.awsstatic.com/training-and-certification/Docs%20-%20Cloud%20Practitioner/AWS%20Certified%20Cloud%20Practioner_Sample%20Questions_v1.1_FINAL.PDF

試験の雰囲気を掴むためにやりました。10問しかないので雰囲気だけ。
やらなくてもよかったと思います。

クラウドラクティクショナーの試験の感覚

正直どんな問題が出てきたのもよく覚えてません。

体感としては、前半に答えづらい問題がやや多かった気がします。問題文が長く、少し考えないといけない問題ですね。
順番に解いていくと中盤に差し掛かる前に挫けそうになりましたが、中盤以降は~ができるサービスは何かみたいなシンプルな問題が多く、俄然勢いづきました。

時間は見直しを含めても1時間もかからずに終わりました。
試験問題にはあとから見直したい問題にフラグを立てておけるので、ある程度自信がない問題にはとりあえず立てておくと試験の最後に簡易的に自己採点ができます。

~ソリューションアーキテクト - アソシエイト受験

  • 期間
    • 1ヶ月ほど
  • 毎日の勉強時間
    • 平日45分、土日は基本的に勉強なし
  • 使った教材

徹底攻略 AWS認定 ソリューションアーキテクト ? アソシエイト教科書

徹底攻略 AWS認定 ソリューションアーキテクト ? アソシエイト教科書

2019年6月時点の大定番参考書。ソリューションアーキテクトは(以下略
クラウドラクティクショナーで2周してたので、試験日3日前に苦手なセキュリティと1章を見直したくらいです。

Amazon Web Services エンタープライズ基盤設計の基本

Amazon Web Services エンタープライズ基盤設計の基本

AWSを使ったエンタープライズのインフラ設計を学んでいける本。
最初はオンプレだったシステムを、章ごとに新しいアーキテクチャを学び、新しいアーキテクチャを使ってクラウドに構築していく構成が特徴。
前述の徹底攻略がAWS全体を広く網羅しているのに対し、こちらはより具体的なソリューションに焦点を当てて解説しています。AWS KMSについて詳しく書かれていて、その辺りはかなり勉強になりました。
試験までに1週読み切りました。

AWS Solution Architect Associate Practice
いわゆる模擬試験。通常なら受験に数千円かかるのですが、クラウドラクティクショナー合格の際に模擬試験が無料になるバウチャーを貰えたので、無料で受けられました。

本番が65問に対し全部で20問なので物足りなさはありますが、本番試験と同程度の難易度なので雰囲気を掴むのに非常に役立ちました。
受験後に具体的な問題の正否がわからないので、問題を覚えといた上でどれが間違っていそうか見当を付ける必要があります。
本番10日前に受けましたが、なんとなく自分の苦手な傾向がわかったので残りの期間はその克服に時間を充てました。
無料で受けられる人は是非受けるべきですね。お金かかる人は、試験に自信がないなら受けておく価値はあります。

ソリューションアーキテクト - アソシエイトの試験の感覚

クラウドラクティクショナーと比較すると、とにかく問題文が長い。平均して2~3倍はあったような気がします。
オーソドックスなインフラ構成と実現したい要件が与えられて、それに対してベストプラクティスを選ばせる問題が大半だったような気がします。

WebページとバックエンドアプリケーションとRDBというオーソドックスな構成で負荷分散やアクセス制御の方法は鉄板。
あとはEFSはAmazon的には推しのアーキテクチャみたいですね。

1問1問がやや重いですが、時間もたっぷりあります。本試験は130分でしたが、急がずやって100分足らずで終わったので焦らずに着実にやっていって問題ないはずです。
ポイントとしては、主要なサービスに関してできることと得意なことを把握しておくことが肝心です。1サービス単位で把握しておけば、あとはその組み合わせで実現できる選択肢を選ぶだけです。同じようなことができる・一見似ているもの同士は異なる部分を具体的に挙げられるようにしておくと最後の2択を制することができるはずです。
複数選択問題は選択肢の組み合わせで1つのソリューションを提示すべきなのか、選択肢間で別々のソリューションを提示すべきだったのか試験が終わった今でもわからない……

おわりに

知らない人も多いかもしれませんが、AWS認定試験を合格すると認定者だけが入れるストアに行く権利が得られます。

AWS認定ストア(クラウドプラクティクショナー) AWS認定ストア(アソシエイト)

個人的にはシャツやマウスパッド辺りが欲しいですね。
資格のランクによって買えるものが違うので、プロフェッショナルになるとどんなラインナップになるか楽しみです。

プロフェッショナルの資格を手にするために今後も頑張っていきます。